工場の設備管理職ってきつい?
設備管理に転職するけど不安
設備管理職から別職種へ転職できる?
このような悩みを持っていませんか?
設備管理系の職種は工場が稼働している間は仕事をしないといけないため夜勤も多く体力面でつらかったりします。
そこで、今回は電気部品工場で働いているうりさんに設備管理の働き方について聞いてみました。

うりさんの工場についての情報発信はこちらをご覧ください▼
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- 設備管理の働き方
- 設備管理のきついところ&対策
- 設備管理からの転職
ポイントを実践すれば設備管理職を続けるべきか方向性を決めることができます。
この記事を読んでいるということは現状に多少なりとも不満があるはずです。残酷なことにすぐに転職をしようと思ってもできません。
さらに年齢を重ねると求められるものが変わってしまい、その経験を積んでいないと転職すらできません。転職活動は無料でできるので絶対にやっておくべきです。
下記記事で転職について解説しているので参考にしてみてください▼

【どこの工場も基本同じ!】設備管理の主な仕事内容

設備保全とも言われる設備管理の仕事は大きく分けて3つあります。
- 予防保全:設備の点検業務
- 事後保全:設備の修理業務
- 改良保全:設備の改善業務
製造業は製品を作らなければ利益を得ることができないため、生産性が非常に重要です。設備管理で安定した生産環境を保っています。
設備管理の仕事は1日の大半が事後保全で終わります。設備管理の仕事内容について知りたい方はこの記事をご覧ください▼
≫設備保全の仕事内容は?【実際に働く私の1日のスケジュールを紹介】

設備を安定かつ最大限の力で稼働させるために日々頑張っています。
【体験談】本当にきつい?工場の設備管理の働き方

電気部品メーカーで働かれている うりさんは設備の修理から点検の仕事を下記働き方でこなしています。
- 残業は月30時間前後
- 休日出勤は1日/月
- 4直3交代勤務※
※日勤、準夜勤、夜勤を4グループで仕事をしていく勤務形態
工場は24時間稼働しているため、勤務形態も特殊です。工場が動いていない休日に点検や修理を行う必要があります。
実際の1日のスケジュールは下記のような流れです。

交代勤務なので、前後の勤務者に業務内容の引継ぎは必須です。設備トラブルで予定していたことが全くできないケースも多々あります。
工場の設備管理のきついところ&対処法

この章では工場の設備管理のきついところと対処法について下記3つを解説します。
工場は24時間稼働し続けているので設備トラブルも多いです。対処法をきちんと把握して実践することでうまく進めることができます。
- 勤務時間が不規則
- 設備トラブルが多い
- 改善業務が難しい
勤務時間が不規則
設備管理がきつい点は勤務時間が不規則だからです。勤務交代にもよりますが、普段寝ている夜中3時にも働く場合があります。
なぜなら、勤務時間は工場の稼働に合わせてあるからです。工場で主に採用されている勤務形態は下記3つになります。
- 4直3交代勤務
- 2直2交代勤務
- 3直3交代勤務
2直というのはチームの数、2交代というのは24時間を何分割で働くのかを表しています。
たとえば、2直2交代勤務の場合は昼勤夜勤と2つのチームで運用するということです。
対処法は睡眠時間を優先させて身体に負担をかけないようにしてください。正直、慣れるしか方法はありません。

慣れるまで体のケアを重視してください。
設備トラブルが多い
設備管理のきつい点2つ目は設備トラブルが多いことです。とくに設備トラブルが溜まっていくと、本来予定していた設備改善ができません。
上層部から設備改善の成果も求められるため、成果が出せないと精神的に追い込まれます。
対処法は設備の導入背景も知っている上司や先輩などの有識者に相談することです。今ある時間でやりきる方法を考えなけれなりません。
改善業務が難しい
設備管理のきつい点3つ目は改善業務は進捗がうまくいかないことです。とくに精神面への影響が大きく締め切りが近づくと胃がキリキリします。
工場が動いている時間帯が就業時間になるので、設備トラブルがあると改善業務は何も進みません。
対処法は上司などの有識者に相談することです。たとえば下記のような相談をしています。
- 過去に同じような改善をしたことがあるか
- △△システムを簡易的に作りたいが○○の点サポートしてもらえますか
- ××があれば改善できそうですがどう思いますか
部品が足りなくて悩んでいるならすぐに上司に相談してください。また、相談することで知識が増えるだけでなく業務評価も高くなります。
一方で相談相手に頼り切った行動をしてしまうと評価も下がる可能性があるので注意してください。

相談するときは自分の意見を発した上で相談しましょう。
【工場の設備管理はきついことばかり?】4つの設備管理の魅力

工場の設備管理は夜勤勤務があったり油まみれになることもありますが、魅力的な点も多いです。
本章では設備管理の働き方などに対する下記魅力について紹介します。
- プライベートの計画が立てやすい
- 家電やおもちゃの修理ができる
- 仕事に充実感/達成感を感じれる
プライベートの計画が立てやすい
魅力の1つ目はプライベートの計画が立てやすいことです。工場の稼働日と並行して年間の勤務体制も決まっているため計画は立てやすいです。
下記のように休暇もしっかりあるためゆっくり休むこともできます。
- GWや年末年始の長期休暇がある
- 有給取得もとりやすい
- 平日が休み
平日が休みだとショッピングモールも混雑していないのでゆっくり買い物ができます。
設備を持ち帰れないため持ち帰って仕事もできないので、プライベートと仕事をきちんと別けたい人にとっては良い環境です。
家電やおもちゃの修理もできる
魅力の2つ目は家電やおもちゃの修理もできるようになることです。設備トラブルを対応する時には電気や機械の多くの知識が必要になります。
業務を通して得た電気や機械の知識はプライベートでも役に立てることが可能です。たとえば、下記のようなことができます。
- プラレールが動かなくなった時の修理
- エアコンが止まってしまった時の修理
- 新規コンセントの設置作業
普段設備トラブルをしているから、おもちゃの修理も慣れたものです。また、電気関係の資格があればコンセントの設置などもできます。

扇風機などの家電が壊れても自分で修理します。
仕事に充実感/達成感を感じれる
設備管理の魅力の3つ目は仕事に達成感や充実感を強く感じれることです。設備が稼働している間はトラブルはつきものです。
設備トラブルを始め日々動き回っており、トラブルを対応する数も多いため充実感や達成感を感じます。
他にも下記のようなことで充実感や達成感を感じることが多いです。
- 難易度高トラブルを1人で解決した
- 数百万円の設備改善ができた
- 作業者から「ありがとう」と言われた
設備トラブルを対処したときの作業者からの一言だけでも達成感をすごく感じます。
工場設備管理からの転職

この章では設備管理から転職する方法を下記3パターンで紹介します。選択肢は1つだけではありません。
- 工場設備管理の職種へ転職する
- 工場関連の業種へ転職する
- 異業界へ転職する
転職についてもっと詳しく知りたい方はこの記事をご覧ください▼
工場設備管理の職種へ転職する
1つ目の転職パターンが同業界同職種へ転職することです。転職を優位に進めるためには一番よい選択肢と言えます。
同業界同職種へ転職するメリットは今までの経験がフルで活かすことができるからです。たとえば、下記の経験はアピールポイントになります。
- 要因究明と対応した設備トラブルの経験
- 回路や図面の見方などの電気/機械知識
- ○○円改善した改善業務の経験
企業も即戦力を求めているのでアピールするポイントが多く、転職活動もうまく進むことが多いです。

書類作成や面接でも経験をアピールしやすいです。
工場関連の業種へ転職する
2つ目のパターンは同業界異職種へ転職することです。生産技術などの上流工程の仕事へ転職することもできます。
生産技術などの異職種でも同じ製造業であれば転職できるケースが多いです。ただし上流の職種になると関連性がなくなるためハードルがあがります。

設備管理職からすると狙いどころとしては生産技術や品質保証など工場よりの仕事が狙い目です。

僕も生産技術から品質保証へ転職しました。工場よりの職種転換は可能です。
異業界へ転職する
3つ目のパターンは異業界同職種へ転職することです。設備管理職はビル、電車などの異業界の設備管理に転職することもできます。
設備自体は全然違いますが、設備に関わる電気や機械的な知識、設備トラブルの経験をアピールすることが可能です。
異業界となると働き方も変わることがあるため、いまの働き方に不満がある方は異業界への転職が1番あっています。
まとめ|工場の設備管理がきついときは転職も視野に!
本記事では設備管理職のうりさんのご経験をもとに設備管理のきつい点や働き方について解説しました。
- 働き方が不規則
対処法:睡眠を重視する - 設備トラブルが多い
対処法:上司や先輩に相談する - 改善業務が難しい
対処法:設備導入背景を知る人に相談する
工場の設備管理職は工場の稼働に合わせないといけないため残業などは避けられない一面があります。
ただし平日が休みになったり夜勤前には時間が確保できるため、人混みを避けて人気スポットに行くことも可能です。
年齢を重ねてハードワークがしたくない人は転職も視野に入れておくべきです。転職については下記記事にて詳しく解説しています▼

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