- 子供が大好きで療育保育士になったけどツライ、私はどうするべき?
- 上司に働き方を相談しても変わらない。どうしたらいいか分からない
- 療育の仕事をしてみようか迷っている。続けることできるかな?
子供が大好き!だけど療育の仕事を続けることに不安を感じていませんか?
子供を支援する業種(保育士など)ではサービス残業が横行している噂もあります
将来のことがより不安になりますよね
そこで、現役療育保育士の生の声を知ってもらうことで業界の現状と今あなたがやるべきことをお伝えします
療育保育士兼マーケターのめぐみさんに療育保育士でのつらい経験や転職のコツについて話をうかがいました

めぐみさんの療育や保育に関する情報発信についてはこちらをご覧ください▼
この記事でわかることは
- 働き方が変わらない場合は転職も視野にいれる
- つらいと感じること:時間がない、相談相手がいない、管理者と合わない
- 療育の仕事に向いている人:頼ることができる人、自分を俯瞰的に見れる人
- 子供たちを支援する業種はいっぱいある
- 教材関係の職種だけでも求人数1,000件以上
この記事を読み終えて実践すれば、自分に合った会社で働くことができます
※この記事はめぐみさんと対談した内容を基に執筆しています
【体験談】療育の仕事はつらい?自分に合う会社を見つけた過程

今回インタビューさせていただいためぐみさんは様々な経験をしていらっしゃいます
めぐみさんのこれまでのご経験は
- 放課後等デイサービス
- 児童発達支援事務所
- 療育保育士兼マーケター
放課後等デイサービスに勤務中、保育士の資格も取得しています
それぞれのお仕事内容や1日のスケジュールなど働き方についてより深く聞いていきましょう
初めての療育!放課後等デイサービス
子供が大好きなめぐみさんが就職した先が放課後等デイサービスです
放課後等デイサービスとは、6歳~18歳までの障がいのあるお子さんや発達に特性のあるお子さんが、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスです。
夢門塾
放課後等デイサービスでの主な仕事は
- 療育活動プログラムの作成
- 子供たちのお出迎え/お見送り
- 宿題などの勉強の補助
- 療育活動プログラムの実施
- 記録の作成
- お掃除
- 教材作成
放課後等デイサービスは6歳以上の「勉強しましょう」と言われる年齢を対象にしています
なので、「勉強できるようにする」という要素が強いです
めぐみさんの1日のスケジュールはこんな感じです

「放課後」という名称からも分かる通り、勤務時間は遅めの11時~20時
しかし、めぐみさんの就職先はブラック企業でした…
通常の業務にマーケターとしての仕事も任されていたんです
1日3時間、月60時間以上のサービス残業が常態化していました
このような働き方や求人と違う点があり半年間で12人もやめていったんです
こんなに求人内容と違う会社もあるんですね
そうなんです
SNSでの求人募集に応募したことが原因だと思います
方針を変えてみた!児童発達支援事務所
放課後等デイサービスを退職することに決めためぐみさん
次に、充実した支援を目指したいと考えて6才以下を支援する児童発達支援事務所に転職しました
児童発達支援事務所の主な仕事内容は
- 児童の指導
- 育成計画/企画の立案
- 事業所内の調整
- 掃除/片付け
児童発達支援事務所は2~6才の幼いお子さんを支援するのが特徴です
1日のスケジュールはこんな感じです

1日1時間ぐらいサービス残業
さらに、保育園のコンサルというやったこともない仕事もありました
突然現場をふられて働かされることもしばしば…
管理者と合わなかったことや面接で話をしていたときと全然違うことも多く結局辞めてしまいます
コロナが流行した時期でもあるので大変でした?
本当に大変でした
17連勤して1日休んで17連勤したこともあります
今までの経験を基に!療育保育士兼マーケター
これまでの経験を振り返り、転職では3つのことを意識して活動しました
- 転職サイトは複数利用する
- 面接は必ず現地で受ける
- 複数回面接の設定をお願いする
現場の雰囲気もわかるので現地での面接は必須です
相手を知り、自分を知ってもらう機会をつくるために複数回の面接も設定してもらいました
最終的に療育保育士兼マーケターとして採用してもらいました
※現在受け持ちのお子さんがいないためマーケター業務に専念しています
仕事内容としては
- 記事作成
- Twitter運用
- 支援企画の考案/進捗
残業もなしで1日トータル8時間働けばよいという条件で仕事をしています

考え方によっては子供たちを支援できる職種はいっぱいありますもんね
働きやすい環境でプライベートも充実できるなんて最高ですね
残業がなく働きやすい環境だと、自分がしたいこともできるので非常にありがたいです
【体験談】療育の仕事でつらいと感じること3選

療育の仕事は楽しいこともある一方でどうしてもつらいと思うこともあります
特につらいと感じたことは
- プライベートの時間がない
- 相談する相手がいない
- 管理者と合わない
プライベートの時間がない
療育施設は人数をギリギリで運営しているため支援以外の業務もお願いされる場合があります
勤務時間中は子供たちの支援もあり十分な時間がとれません
結局、雑務は残業で対応することになりプライベートの時間が削られていくんです
初めての放課後等デイサービスでも毎日3時間のサービス残業が常態化していました
資格をとるために学校へ行くことを希望していましたが時間がなく断念しました
相談する相手がいない
何をしたらよいのか分からないときに相談する相手がいないというのは非常につらいです
これまでの2つの会社は離職率も高く、いつの間にか自分が古株になっていました
仲がよかった人達も辞めていき相談する相手もいなくつらかったです
給与も高い方ではなく、サービス残業も横行しているとなると本当にやっていけないですよね
放課後等デイサービスでは半年間で12人もの人が辞めましたよ
管理者と合わない
療育の仕事はチームで活動することが多く、療育のプログラム作成や関係者との連携も非常に重要です
管理者との相性が悪い場合、納得のいく方針を決めることができません
たとえば、前職の管理者は稼ぐことを重要視していました
虐待されている子を支援するために受け入れなかったり、本当にもどかしい思いをしました
【体験談】療育の仕事で楽しいと感じること3選

療育はつらいことばかりではなく、楽しいと感じることも多いです
めぐみさんの中で楽しいと感じていることは
- 子供たちの成長
- 子供たちと触れ合えること
- 自分の成長
子供たちが大好きだからこそ、触れ合えている時間、成長を実感できる時間は本当に楽しいです
また、卒業の時は「だい(ちょうだい)」「かて(かして)」など発語できるようになった子もいて成長を感じるとともに卒業が少し寂しく感じました
子供たちの支援を続けるたびに子供たちだけでなく自分自身も成長します
子供たちに充実した支援をしたいという思いから取得した資格も自分の成長の証です
療育の仕事に向いている人|本当につらいなら無理に続けなくてOK

子供たちが大好きだからと療育に向いているとは限りません
限られた時間で十分な支援をしなければならないからこそ、ストレスも溜まりやすいです
3社目の転職を経て、療育という仕事に向いている人は
- ほどよく自分を調整できる人
- 俯瞰(ふかん)して見れる人
- 周りに頼ることができる人
子供が大好きで頑張りすぎると燃え尽きてしまうかもしれません
なので、自分を第3者目線で観察でき、ほどよく休むことが重要です
療育の仕事はチームで活動することもあり、1人でできることは限られています
なので、誰かに頼り自分自身で抱え込まないことも大切です
無理をせずに自分ができる範囲で頑張ることが大切なんですね
つらいときは無理に続けず、転職も視野に入れましょう
自分に合った職場は必ずあります
【転職のコツ】自分に合う会社を見つける5つの戦略

3社目の転職で自分に合った会社を見つけることができためぐみさん
そんなめぐみさんが考える転職のコツは
- 複数の転職サイトを利用する
- 面接は現地で実施する
- 複数回面接を設定してもらう
- IT化が進んでいる会社を選ぶ
- 新規オープンの会社を選ぶ
複数の転職サイトを利用する
複数の転職を利用するメリットとしては
- 多くの求人を見ることができる
- 求人同士を見比べることができる
- SNSの求人よりも信憑性が高い
SNSでの求人募集だとどこのフィルターもかかっていないため労働条件が大きく違う可能性があります
また、さまざまな求人条件を見比べることで業界の一般的な労働条件も把握可能です
転職サイトにたくさん登録すると確認することに時間が取られてしまいます
そこで2~3つの転職サイトに絞りましょう
SNSからの求人募集や1つの転職サイトだけで転職してブラック企業に入社してしまいました…
初めての転職で右も左も分からない人はマイナビ保育士もおすすめですよ
ただし、利用する上での注意点「重要なことは自分で判断する」ことを忘れないでください
面接は現地で実施する
IT化が進んでいる昨今、転職活動においてもWeb面接が主流となりつつあります
しかし、面接は現地で実施してもらいましょう
現地で実施することのメリットとしては
- 働く労働環境が直接確認できる
- 働く人達のことも確認できる
- どういう子供たちを受け入れているか確認できる
Web面接だけだと労働環境を直接確認することはできません
自分自身が働いている姿もイメージしやすいので非常に有効です
複数回面接を設定してもらう
自分に合った会社を見つけるためには会社/管理者のことを十分把握しなければなりません
不明確な点が出てきたりしたら面接/面談の場を設定してコミュニケーションをとりましょう
実際に、めぐみさんは子供たちへの支援する姿をみてもらいお互い納得して転職しました
会社のことも知ることだけでなく、会社側に自分をしってもらうことも大切だと考えました
IT化が進んでいる会社を選ぶ
IT化が進んでいれば効率的に仕事ができます
今でもタイムカードを手書きでしたり、書類を手書きで作成している施設は多いです
また子供たちの支援は臨機応変な対応が求められ、雑務は定時後にすることも多いです
なので、IT化が進み少しでも時短を意識している会社を選びましょう
効率化を図れれば子供たちの支援も充実するし、働かれている人の負担も減りますよね
その通りです
転職する際に業務内容についてイメージできるくらい確認するといいと思います
新規オープンの会社(ベンチャー企業)を選ぶ
入社したらサービス残業当たり前、新人に任せることが多いなど悪しき文化があったりします
新人だと「これおかしいですよ!」と声を上げることも悪しき文化を壊すことも難しいですよね
そこで、悪しき文化がない新規オープンの会社を選びましょう
新規オープンの会社に転職してしまえば自分で1から文化を作ることができます
【療育の仕事をつらいと感じる人必見】選択肢を広げる考え方

子供が大好きだけど、療育の仕事の働き方についていけるか不安という人もいると思います
そこで選択肢を広げるためにこのような考え方をしてみましょう
具体的にいうと教材作成や文具の考案など間接的な支援のお仕事に目を向けるということです
直接的に子供たちを支援することが全てではありません
あなたが一生懸命考案した教材も子供たちの支援につながります
長く働くためにも、良い環境で子供たちを支援できる仕事を見つけましょう
【筆者が直接調査】子供たちを間接的に支援する職種の求人を調べてみた
業界求人数No1のリクルートエージェント、リクナビNEXTを利用してどのような求人があるのかを調べてみました
結論、子供たちを間接的に支援する職種求人は合計1,000件以上ありました
求人数の詳細はこんな感じです
教材関係の求人数 | ![]() | ![]() |
全体求人 | 704件 | 607件 |
業界/職種未経験可の求人 | 162件 | 179件 |
他にも気になる職種があれば簡単に検索できるので利用してみてください
まとめ|療育の仕事がつらいときは視野を広めてみるべき
いかがだったでしょうか?
- 働き方が変わらない場合は転職も視野にいれる
- つらいと感じること:時間がない、相談相手がいない、管理者と合わない
- 療育の仕事に向いている人:頼ることができる人、自分を俯瞰的に見れる人
- 子供たちを支援する業種はいっぱいある
- 教材関係の職種だけでも求人数1,000件以上
約1時間半のインタビューありがとうございました
こちらこそありがとうございました
このインタビューを受けて改めて自分がやってきたことを整理できた気がします
それは良かったです
同じように働き方や転職の方法で悩んでいる方は多いです
めぐみさんのアドバイスは多くの人の手助けになると思います
最後まで読んでいただきありがとうございます
子供たちが大好きだからこそ、自分自身を追い込み過ぎている方の参考になれば嬉しい限りです
無理をし過ぎるとなにもかもがうまくいきません
自分にも優しくつらいときは逃げても全然OKです
一歩ずつ改善していきましょう
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