
・みなし残業ってなに?
・みなし残業の会社はだめ?
・固定残業のデメリットは?
求人票を見ていると「固定残業:45時間」と書かれていて判断に迷うことがありますよね
良くわからないまま応募して、転職してしまうのはとても危険です
そこで、みなし残業/固定残業を徹底的に調べた僕が見極める5つの基準について解説します
具体的には
の重要なポイントを紹介します
ポイントを知るだけで、みなし残業の会社を選ぶべきか判断できます
みなし残業以外の求人を紹介してほしいならリクルートエージェントがおすすめです
リクルートエージェントは業界最大級の求人数を保有しているので、自分に合った求人を紹介してもらえます
転職実績No1という称号もあるので気になる人は話だけでも聞いてみてください
\登録無料!求人数業界トップクラス/
【勘違いしていない?】みなし残業/固定残業について
みなし残業(固定残業)制度は「企業が残業時間を見込んで事前に残業代を払う制度」です
企業によって表記がことなりますが、みなし残業も固定残業も同じです
みなし残業の給与の考え方はこのようになっています
たとえば、みなし残業20時間の場合

みなし残業時間以上働いたら残業代は追加でもらえます
ここまでみるとすごくいい制度ですが、使い方を間違っている企業が多いんです
次の章で応募してもいいみなし残業の会社について解説します
やめておいたほうがいい!みなし残業/固定残業の会社の基準

みなし残業/固定残業の企業を選ぶ場合、十分に企業分析を行う必要があります
やめておいた方がいい基準はこの5つです
みなし残業時間>希望の残業時間
みなし残業時間分働くことを考えてください
希望の残業時間がみなし残業時間以下の会社は避けておくべきです
なぜなら、みなし残業の時間分は働く可能性が高いからです
経営者もタダで残業時間分の給与を渡すはずがありません

みなし残業分は残業があるという認識でいましょう
みなし残業時間<残業時間
超過分の残業時間は残業代を払わなければなりません
超過分を払わない企業もあるため、残業実績がみなし残業時間を超えている企業はやめておく方が無難です
残業実績を調べる方法は
- 口コミサイトで調べる
- 求人票で調べる
- 転職エージェントに確認してもらう
実際に働いている当事者に聞かなければわからないことも多いです
選考段階は上記3つの方法で調べればいいですが、内定が出たら面談を設定し話を直接聞いてみましょう

人事、上司では把握していないことが多いです
みなし残業時間>45時間
みなし残業時間が45時間以下になっているかを確認しましょう
みなし残業時間が45時間を超えると過労死ラインに近づくからです
残業時間が多いと脳梗塞などの重い病気へのリスクが高まるという報告があります

このように41時間の残業からリスクが増えるので気をつけなけばなりません
また、45時間残業ということは1日あたり2時間ほど残業するということです

45時間も働けないという人はやめておきましょう
残業代の割合
残業代を固定でもらえる分、基本給を低く設定している企業もあります
残業代の割合が高く、基本給の割合が低い企業は選定してはいけません
なぜなら、本来もらえる分の給与を低く設定しているからです
みなし残業制度を取りやめた場合年収が大幅に下がる可能性もあります

同業界の会社で比較し、妥当な基本給か判断しましょう
みなし残業代が不当
みなし残業代が妥当か確認しましょう
一般的な残業代を計算することでみなし残業代が妥当か判断できます
具体的なやり方としては
内訳:みなし残業35時間(5万円)、基本給20万円、所内労働時間(8h×20=160h)
- 時給を計算する:基本給÷定時までの労働時間=20万円÷160h=1250円
- みなし残業の時給を計算する:みなし残業代/みなし残業時間=5万円÷35時間=1428円
- 残業時給を計算する(割増込):時給×1.25=1562円
- 結果を比べる:みなし残業時給1428円<残業時給1562円
みなし残業代が低く設定されている可能性があります
また各業種の時給額と比較するのも1つの手段です
産業 | 残業時給額(円) |
鉱業、採石業等 | 1,827 |
建設業 | 1,411 |
製造業 | 1,350 |
電気・ガス業 | 2,870 |
情報通信業 | 1,694 |
運輸業、郵便業 | 1,484 |
卸売業、小売業 | 1,211 |
金融業、保険業 | 1,936 |
不動産・物品賃貸業 | 1,282 |
学術研究等 | 1,482 |
飲食サービス業等 | 756 |
生活関連サービス等 | 857 |
教育、学習支援業 | 427 |
医療、福祉 | 2,420 |
複合サービス事業 | 1,818 |
その他のサービス業 | 1,267 |
【早く帰れば得をする】みなし残業/固定残業のメリット

みなし残業も状況次第ではメリットがあります
- 早く帰れば得をする
- ダラダラ仕事をしなくなる
- 給料が増える
固定残業が40時間の場合、20時間で帰ることができれば実績より多めの残業代をもらえます
残業ありなし関係なく残業代をもらえるので、給料も確実に増えます
ただし、基本給を低く設定することで総給料額を下げる企業もあるので気を付けてください

転職する前に残業時間については調査しておきましょう
【やめたほうがいい?】みなし残業/固定残業のデメリット

みなし残業は前もって残業時間が決まっているため、残業しがちです
みなし残業のデメリットは
残業を強要される
固定残業代分の残業を強要してくる会社もあります
みなし残業だろうと残業に変わりありません
政府が発行している資料にも
時間外労働・休⽇労働は必要最小限にとどめられるべきもの
時間外の上限規制 わかりやすい解説
残業は強要されるものでなく、必要最小限に留めなければなりません
実際には残業を強要されるという口コミも見受けられます
残業しないといけない思考になる
「残業代の分は働かないといけない」と自分を追い込んでしまいます
職場も働かないといけない雰囲気になっていたりします
固定残業の時間だけ働かないといけない法律はないです
SNSでもこのような口コミがありました

仕事が早く終われば帰ってもいいんです
長時間労働になる
「みなし残業は残業の定額システム」と勘違いする経営者もいます
このような場合、みなし残業時間以上に残業をさせられます
結果、長時間労働になってしまい心身への負担が大きいです
ちなみに、みなし残業時間を超過した分は残業代としてもらえます

残業のサブスクと誤認識する経営者もいたりします
【見抜く方法も解説】みなし残業の悪用事例3選

残業代処理も不要で楽なため、みなし残業を取り入れている企業は多いです
中にはみなし残業を悪用している会社もあります
みなし残業の悪用事例は
残業し放題と勘違いするブラック企業

みなし残業超過分の残業代が支払われない
みなし残業を残業の定額と勘違いしている事例です
企業は超過分の残業代を支払わなければなりません
このような会社へ転職しないためには実際に働く人と面談の場を設定してください
働いている人の声ほど正確なものはありません

超過分の残業を支払られない場合は専門の相談窓口に連絡しましょう
みなし残業設定を知らせていないブラック企業

みなし残業制度を取り入れていることを知らされていなかった
近年、みなし残業代の求人票トラブルは後を絶ちません
政府も求人票へのみなし残業代の記載に注意喚起しています
このような会社へ転職しないために労働条件通知書は入手し確認しましょう

転職エージェントに確認してもらうのも1つの手段です
みなし残業撤廃して給与を減らすブラック企業

みなし残業が撤廃されたため、給与がガクッと下がった
業績に合わせて労働条件を変更されることはあります
しかし、労働者の同意なしでの一方的な基本給の減給は原則無効です(引用:ベリーベスト法律事務所)
給料の中で基本給の割合が少ないとこのような事例が起きかねません
そこで納得のいく基本給の会社を選ぶようにしましょう
同業界他社の求人と比較することで基本給の妥当性がわかります

みなし残業代が分からない場合はエージェントに問い合わせるのが早いです
【不安だったらやめとけ】みなし残業/固定残業が向いている人

みなし残業の制度はこのような人におすすめです
- 自分の能力に自信がある人
- 周りの目を気にしない人
- 残業代を稼ぎたい人
仕事はいくらでもあるため、周りの目を気にしていたら帰れません
みなし残業のメリットを活かすためにも周りの目を気にせずに帰ることも必要です
また、最初から残業代が加味されるため給料面も増えます
働き方より年収重視という人にとっては相性の良い制度です

人に流されやすかったり、周りと合わせる性格な人にはおすすめしません
まとめ|不安な人はみなし残業/固定残業はやめたほうがいい
いかがだったでしょうか?
- みなし残業制度とは事前に残業代を払う制度
- みなし残業のデメリット:残業を強要される/長時間労働になる
- 5つの条件をクリアできれば、みなし残業も悪くない
みなし残業は残業精算が不要なため、企業にとってのメリットは管理工数を減らせることです
働くあなたにとっては状況次第でメリットにもデメリットにもなります
人に流されやすかったり、周りの目が気になる人はみなし残業の会社は選ぶべきではありません
みなし残業を取り入れている会社は全体の約1割です(リクナビネクスト調べ)
時間毎に残業代を支給する求人はまだまだあります
あなたに合った求人を見つけるなら、求人数No1リクルートエージェントがおすすめです
\求人数No1リクルートエージェント/
コメント